逆井・藤心地域にお住いの皆様こんにちは。藤心地域ふるさと協議会会長を令和2年度から5年度まで4年間担わせていただきました。
振り返ってみますとこの間協議会活動で一番影響を受けたことは新型コロナによる感染症拡大です。各事業の中止や内容の大幅縮小・見直しを行わざるを得ないという正にコロナ禍でした。
こうした状況下でありながらもふるさと協議会の会則にある住民の安全と安心を図り、心豊かなふるさとづくりという目的に向かって各年度を担当された町会長さんとふるさと協議会執行部の皆さんが話し合いました。また面談が叶わないと判断した場合は文書による決議も何度か行いました。話し合いの根っこは高齢化進行への対応、30年以内に発生するといわれる巨大地震への備えなど他人事とでない、逃げられない大きな課題であり同時に地域の防犯や青少年の健全育成も重要な視点でした。結果、多くのイベントや訓練、勉強会などを開催しました。
一番の成果としては「逆井駅西口カフェひだまり」の設営があります。20数名のボランティアサポータの皆さんとこの人たちを一心に支える三人の方の活躍があってこそのものです。施設は小さいですが年間に1,500名もの人が集う心温まる素晴らしい居場所となっています。これからは脳トレやスマホ操作勉強会、青少年との交流、食品を含む不用品持ち寄りなども企画しようとしています。
「ふるさと」と言えば何となく懐かしい想いを感じますが、この感覚が段々希薄になりつつあるようです。背景には多世代の同居が減り核家族化が進んだことやプライバシーや個人情報を守るという考えが強くなり隣近所の接し方も少しよそよそしくなってきていることがあると思います。
これらの課題認識を踏まえてのふるさと協議会の運営でしたが、まだまだやり通せていない道半ばの思いがあります。3月中旬に広報No155号を初めて会員以外の方にも配布させていただきましたが、上記に挙げた各課題が地域の住民にとってそれぞれに事情は異なると云えども無関係なものは無く具体的な活動に参加することがなくても知識としては持っておいていただきたい、健康や時間都合が許せればボランティア活動として社会参加しご自身のフレイル予防につなげていただければ、という思いからでした。
会長退任後も引き続き執行部に残らせていただき微力ながらも諸課題取り組みのお手伝いをさせていただこうと思います。これからのデジタル化進展に遅れないよう「よりよい意思疎通はよりよい相互理解につながる」をキーワードにICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)活用を一層進めつつ新会長を補佐して参る所存です。よろしくお願いします。ありがとうございました。岡田太郎